※このページへ直接来られる方が増えてますので、最後の方に詳細を付け加えました。
当店でのやり方を公開しますので、お困りの方はチャレンジしてみて下さい。

本日はイヤホンプラグが折れて、iPadのイヤホンジャックの中に取り残されてしまったお客様。

中に詰まってしまってペンチ等では掴めず取り出しが困難です。
(すみません写真がありません)

さてどうやって取り出すか。。。折れてしまったプラグの中心に遅いドリルで穴を開けます。
これがなかなか固くてドリルの歯が通らず、ルーターなんかも使いながらなんとか穴を広げました。

しかし、まだペンチでは掴めない状況。
そこで爪楊枝の先に接着剤をつけてプラグの広げた穴へ押し込みます。

そして。。。えい!!

折れたジャックが詰まったiPad

抜けました!!

爪楊枝も抜けてしまいましたが、ここまで引っ張り出せれば後はもう大丈夫。
以前、ビーズ玉のようなものを詰まらせてしまったお客様がいらっしゃいましたが、それよりは簡単だったかなと思います。

お客様にも喜んで頂き私も嬉しいですね!

iPhone修理はiPhoneのスペシャリストMobileDockへお任せください。

【追記】折れたイヤホン、Lightningケーブルなどの抜き方

■ 抜き方の基本
対象物が抜けそうなのか、壊せそうなのかを見極めます。基本は接着剤を使って対象物へ爪楊枝、もしくはワイヤーなどを接着して引き抜きます。壊せそうな場合は、ピンバイスやルーターなどで外壁へ触ることなく穴を開けて行きます。ただ、内部の端子をダメにしてしまっては元も子もないので基本的には引き抜きで考えてください。

・ピンバイスが通らなかったイヤホンの先。ワイヤー使用で抜きました。

・100円ショップのLightningケーブルの先。柔らかい素材なのでピンバイスで穴を開けて極細ネジをねじ込み引き抜いたら勝手に壊れました(笑)。

1.対象物へ接着剤をつきやすくする

なるべく凸凹があったほうが接着剤が食い込むのでツルツルな感じの場合はピンバイス等で穴を開けてください。ピンバイスが効かず外壁を痛める場合もあるので注意してください。硬い場合は無理せずそのままで行きましょう。

2.接着剤を爪楊枝かワイヤーにつけてから対象物へ

ここで使う接着剤は紫外線硬化型接着剤を使います。商品名では「BONDIC」や「Blufixx」「UV Bondy」などが有名です。これらの良いところは紫外線を当てるまで固まらない、当てた後はしっかり接着、そして重ね塗りも可能というところ。私は瞬間接着剤やエポキシ系接着剤はオススメしません。エポキシ系はともかく、瞬間接着剤は面接合にはがっちり引っ付きますが、凸凹がある場所には不向きです。小さな穴の中では外壁についてしまって取れなくなるのがオチです。逆に「BONDIC」などでは外壁についても拭き取れますし、経験上そのままポロっと取れてしまう事が多いです。あくまで経験上ですが。

3.紫外線硬化

爪楊枝やワイヤーが対象物へ到達している事を確認したらUVライトを当てます。重ね塗りできるので最初はわずかな量でOKです。必要に応じて重ね塗りして強度を出しましょう。狭い空間なので、UVライトはいろんな角度からしっかりとあてましょう。

4.引き抜き

軽く引っ張って行けそうな手ごたえを感じたら引き抜きます。ゆっくりではなく一気にやってください。ためらいも躊躇もいりません(笑)。

今回は透明チューブにネジを折れたイヤホンに見立てて説明しますね。

■ 折れて詰まってます。

■ もし表面がツルツルだったら接着剤が引っ付きにくいのでピンバイスで穴を開けます(硬い場合は無理をしない)。

■ 使う接着剤は紫外線硬化型接着剤。BONDICの方が先が細く重ね塗りしやすいのでオススメ。

■ 爪楊枝の先に玉になる感じで塗ります。接着剤を食いつきやすくするため、軽く先をつぶした方が良いでしょう。(写真の接着剤はBONDIC)

■ 壁につかないように慎重に入れていきます。万一壁についてしまっても気にせず行きましょう。

■ 対象物に到達したら隙間から紫外線をあてて固めます。

■ がっちり固めるために重ね塗りをします。

■ 軽く引っ張ってみて大丈夫そうなら、一気に抜きます。

■ 取れました!! \(^o^)/

■ ワイヤーでやる場合は2つ折りで。表面張力と毛細管現象の効果で接着剤がしっかりとのってくれます。0.3mm程度のワイヤー(針金)がおススメ。

もし上手くいったら、ぜひコメントをお願いいたします!!